イタリア中部の小さな町、アッシジは、聖フランチェスコが生まれ、育ち、そして今も眠る聖地なのです。

ローマ以来の古い歴史を持つ町は、周囲に城壁が巡らされ、迷路のような街並みが続き、家々には花が飾られ、本当にきれいな落着いた佇まいでした。

左の写真は、街の中心である聖フランチェスコ大聖堂です。
１３世紀に完成し、イタリア芸術の宝庫とも言われ、有名なジョットのフレスコ画「聖フランチェスコの生涯」等の大作を見ることができます。

上の写真は大聖堂からの眺望です。

大聖堂の正面、聖フランチェスコの説いた「清貧・純潔・従順」を表すような簡素な造りです。
シンプルな外観と異なり、内部の素晴らしさはとても言い表すことができません。

窓やベランダにはきれいに花が飾られ、古い建物と坂道が続く街並みは何とも言えない落着きと味わいがあります。

ピンクの花は、夾竹桃です。日本では白と赤色が殆どですが、こちらでは桃色を多く見かけました。
窓辺の赤い花は、ゼラニウムのようです。

大聖堂からかなり坂を上るとコムーネ広場に出ます。広場には古代ローマのミネルヴァ神殿を利用した教会とポポロの塔が建っています。ミネルヴァ神殿は紀元前１世紀に建てられたと言われる歴史を感じさせる建物です。

大聖堂からの風景です。
左の写真の坂を上っていくと街の中心にある美しいコムーネ広場に至ります。

聖フランチェスコ大聖堂から緑豊かな平野が望めます。


シエナ、アッシジと小さな町ですが、何れも中世の街並みが良く保存され、そこで普通に生活が営まれているところが素晴らしいですね。