[海に浮かぶ要塞 モンサンミッシェル(その1)]
フランスの風景
フランスは世界一の観光大国ですが、そのフランスで最も多くの観光客が訪れるのが北西部の海の中に立つ修道院、モン・サン・ミッシェルです。

現在は一本の道で本土とつながっていますが、もとは海に囲まれた岩山の上に西暦708年、神のお告げにより大天使を奉る聖堂を建てたのが始まりです。
英仏100年戦争では要塞として、フランス革命後は監獄として使われたようです。

はるか彼方から、海に立つ特異なその威容を望むことができます。
まず、修道院から見た風景を幾つかご紹介します。

右は本土への道路と、駐車場です。
手前に観光バスと乗用車、右手奥にはキャンピングカーが多数駐車していました。

モン・サン・ミッシェルのあるサン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られ、潮の満ち引きの差は15メートル以上あります。
潮の状況によっては道路が冠水することもあるようです。
取付け道路の本土側にはホテルなどがあります。
島にもホテルはありますが、数が少ないため今回の旅行でも本土と島の2箇所に別れて宿泊しました。

道路により潮の流れが変わり、砂が堆積し陸地化が進んだため、将来は橋に変わるようです。
見渡す限り、緑の草地と茶色の砂の世界です。

本土の地形も平坦で、まさに大海の孤島の雰囲気です。
教会の尖塔の影が干潟に写っています。
北の方向に島が一つ見えますが、モンサンミッシェルも元はこのような島でした。
島の周りには城壁がめぐらされ、要所要所には見張所が設けられています。
島をめぐる城壁の一部
城壁の上は遊歩道になっており、ここから広大な干潟の様子が眺望できます。
左の写真は、島の頂上にある修道院付属教会
尖塔の先には金色の「大天使ミカエル」(サン・ミッシェル)の像が取付けられています。
島の雰囲気はまさに堅固な城郭でした。

             
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