[ミケーネ文明の中心地:ミケーネ]
ギリシャの風景
紀元前16世紀から紀元前12世紀、ギリシャ人は東地中海一帯を支配し、独自のミケーネ文明を作り上げました。その中心地がミケーネです。

紀元前13世紀に起った、かの有名なトロイ戦争のギリシャ軍総指揮官アガメムノンはミケーネの王でした。

ミケーネ遺跡は、トロイの発掘で有名なドイツのハインリッヒ・シュリーマンによって発掘されました。

左の写真は、遺跡の入口近くにある円形墓地です。ここから「アガメムノンの黄金マスク」などの宝物が発掘されています。
ミケーネ遺跡は、アルゴス平野を望むイリアス山とザラ山の麓の小高い丘の上にあります。

右の写真、左の丘の頂上に王宮跡があります。
周囲は石を積んだ壁で囲まれ、遺跡全体が城のようになっています。
下の写真は、遺跡の入口にある「獅子の門」です。左が外側、右が内側から見た写真です。
巨大な三角形の石に、2頭の獅子(頭部は欠損)が浮き彫りにされています。支えている石も大きくどっしりとしたものです。
円形墓地と城壁の一部です。
一面に黄色い菜の花(?)と所々に薄桃色のアーモンドの花が咲き、遺跡を彩っていました。
アルゴス平野の眺望です。
城壁の一部が見えます。
左の写真は、少し離れた所から見た風景です。山の麓の小高い丘が遺跡です。
遺跡から少し離れたところに「アトレウスの宝庫」があります。石積みのドーム型の墳墓です。紀元前13世紀に作られたものです。
右の写真は、墳墓の入口です。
右の写真は、墳墓の内側です。直径約15m、高さ約14mのドーム状の空間で、すべて石積みになっています。巨石を積み上げてドーム状にする古代人の技術は素晴らしいものです。
今から3500年以上も前にこの地に開花した文明はどのようなものだったのでしょうか。
遺跡や博物館の展示品では具体的なイメージはわいてきません。
去年、アメリカ映画「トロイ」を見ましたが、この地でもあのような豪華絢爛たる生活が営まれていたのでしょうか。

春の明るい太陽の下、素晴らしいアルゴス平野の眺望、重厚な石の門や城壁など、古代の繁栄を偲ばせる素晴らしい遺跡でした。
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