(一休み:色々な風景(その2)
トルコの風景
日本の約2倍の面積を持つトルコ、その西部と中央部の一部を、反時計回り(左回り)に10日間かけて走り抜けた旅でした。
大部分はバスの旅でしたが、その間、刻々と移り変わる外の景色が珍しく、退屈する間はありませんでした。
途中で出会った、バスの窓から見たその土地、土地の風景を、巡った順序にご紹介します。

出発地はトルコ第一の大都会イスタンブールです。まず第一ボスポラス大橋を通ってアジア側に渡ります。

左の写真は、ボスポラス海峡です。左がヨーロッパ側、右がアジア側です。
アジア側に渡った後、ブルサ、ベルガマ、イズミール、エフェスとエーゲ海沿いに南下します。
右の写真では、エーゲ海が遥かに望めます。山には緑が多く温暖な気候であることがわかります。
エーゲ海沿岸を離れ、内陸部の高原に入るにつれ様子は一変します。
山には大きな木もなく、一見、荒涼とした光景に見えますが、平らなところには畑が広がり、綿花の収穫があちこちで行われていました。また小麦畑も多く見られます。小麦は、10月に種を蒔き、3月に収穫するそうです。
春に訪れればもっと緑豊かな光景を見ることができたかもしれません。
因みに、トルコは食料自給率が100パーセントに近い農業国であり、畑が多いのも肯けます。
バスで観光地を廻っていて気付いたトルコの不思議の一つは、トンネルが一つもなかったことです。土地が広いため、わざわざトンネルを掘る必要がないのかも知れません。


右は、パムッカレから地中海沿いの保養地アンタルヤに向かう途中の高原の湖「サルダ湖」です。山の光景は変わりません。
地中海の街「アンタルヤ」を眼下に望む丘の上からの写真です。緑と赤茶色の屋根、遠くに近代的な建物の建ち並ぶリゾート地の風景です。

気候は温暖で、この時期にも海で泳ぐことができました。
「アンタルヤ」を離れ、再び北上し、アナトリア高原の中心部へ向かいます。古都「コンヤ」を経て「カッパドキア」地方に向かいます。
高原地帯の光景がまた戻ってきました。夏は暑く、雨が少ないため砂漠のような光景になるようです。
下は「カッパドキア」の風景ですが、平らなところは農地になっています。
右は、「カッパドキア」から首都「アンカラ」へ向かう途中の「トゥズ湖」です。琵琶湖の3倍もある大きな湖です。塩湖とも言われ、トルコの塩の大部分を供給している湖です。
「トゥズ湖」沿いに北上し、トルコの首都「アンカラ」に着きます。さすがに近代的な西欧の都市に近い雰囲気です。右の写真は、アタチュルク廟から見た風景です。
アンカラから夜行寝台特急に乗って出発地のイスタンブールに戻ります。朝、眼が覚めると列車はマルマラ海に沿って走っていました。
翌朝、8時にアジア側の終着駅「ハイダルパシャ」駅に着きました。列車は2人用の個室寝台で、ゆったりと休めました。
再びバスで、今度は日本の会社が造った第二ボスポラス大橋を渡り、ヨーロッパ側に帰ってきました。
左は、ガラタ橋近くの船着場から金角湾とガラタ塔を望んだ風景です。
こうして10日間の旅は終わりました。
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イスタンブール
(その1)
ブルサ ベルガマ
(その1)
ベルガマ
(その2)
エフェス
(その1)
エフェス
(その2)
一休み パムッカレ ヒエラポリス アンタルヤ
アスペンドス コンヤ カッパドキア
(その1)
カッパドキア
(その2)
一休み アンカラ イスタンブール
(その2)
イスタンブール
(その3)
イスタンブール
(その4)
完結編