(再びイスタンブール:その2)
再びイスタンブールに戻ってきました。
朝方は雨が降っていましたが、次第に晴れて、綺麗なボスポラス海峡を望むことができました。
左の写真は、トプカプ宮殿からボスポラス海峡と第一ボスポラス大橋を望んだ風景です。既に陽は西に傾き、宮殿のあたりはやや薄暗くなっています。ここからは海峡とマルマラ海が一望の下に見渡せます。
ここイスタンブールがローマ帝国やオスマントルコの首都として長い間に亘ってヨーロッパとアジア統治の要となったのも肯けるような気がします。
ガラタ橋近くの船着場からボスポラス海峡クルーズに出ました。クルーズの間、雨が降っていたため、海上からの景観は今ひとつ冴えませんでした。
クルーズは、ヨーロッパ側の海岸に沿って約1時間半北上し、海峡の途中で船を降ります。
左は、ボスポラス海峡に面して建つ「オルタキョイ・ジャミイ」です。バロック様式の優美なモスクです。後ろは第一ボスポラス大橋です。
第二ボスポラス大橋の手前、ヨーロッパ側に「ルメリ・ヒサル」の砦が見えます。
1453年にオスマントルコがコンスタンチノーブルを攻めた時に作った砦です。
残念ながら船の上から見るだけでした。
船着場付近からガラタ橋、金角湾、遥かにガラタ塔が見えます。
下は、アジア側のユスキュダル行きの桟橋です。
丸いドーナツのような形をしたパンを売っています。
橋からさほど遠くないところに鉄道のヨーロッパ側の終着駅「スィルケジ」駅があります。パリからのオリエント急行の終着駅として有名です。格調の高い、どっしりとした建物です。内部もなかなか凝った作りのようですが、残念ながら見る時間がありませんでした。
手前の小さな箱型の小屋は、市内を走っている路面電車の切符売り場です。ここでジェトンと言うコインを買い、ホームの自動改札機に入れます。均一料金で、100万トルコ・リラです。
朝8時、アンカラ特急はイスタンブールのアジア側の終着駅「ハイダルパシャ」に到着しました。
改札を通ることなく、すぐ線路脇からバスで第二ボスポラス大橋を経由してヨーロッパ側に渡りました。
北上するクルーズ船から船尾側を見た風景です。大きなモスクは、スレイマニエ・ジャミイです。手前の桟橋は、新市街側の大型客船の桟橋です。
右の写真は、市内を走る路面電車です。1度乗ってみましたが、近代的なきれいな電車でした。古いモスクと対照的です。この付近は道路と軌条の部分が分離されています。
お金の話:100万トルコ・リラは日本円で80円ぐらいです。100万リラの紙幣には、零が6つ付いています。慣れるまでは支払いの度に大騒ぎしました。トルコは、最近は少し落ち着いたようですが、かなりインフレがひどい国です。
(H17年に通貨の変更が行われ、零が4つとれたようです。)
左の写真は、旧市街側の桟橋から新市街側を望んだ風景です。手前の船はアジア側に渡るフェリーです。
海峡クルーズと市内の風景をご紹介しましたが、引き続きトプカプ宮殿、スレイマニア・ジャミィ、グランドバザールの風景をご紹介します。